「やさしさの住居学」 著:清家清
戦後を代表する建築家である、清家清(せいけきよし)氏の著書。
建築家自身が老いを迎えて、終の棲家のあり方についてどうあるべきかを改めて考え、書かれています。
ところどころに、建築家自身の体験や発見などが独特の言い回しで書かれているので、最後まで楽しく読み進めることができました。
具体的には、お年寄りが自立して生活してゆく為の、住まいのアイデアや、計画時に注意したいポイントなども紹介されています。
お年寄りの為に良かれと思って立てた計画でも、実際は使われなかったり、逆に生活を不自由にしてしまったりすることもあります。
自他共に、本当に必要とされる家とはどういうものか考えさせられる一冊です。